損をしない不動産の売り方

不動産の話

― 専任媒介+広告可が最強の理由 ―

不動産を売却するとき、
まず最初に決めなければならないのが「媒介契約の種類」です。

多くの方が「一般媒介」と「専任媒介」のどちらにするかで悩みます。
でも実は――
ちょっとした工夫で“どちらの良いとこ取り”ができる方法があるんです。

それが、
👉 専任媒介+広告可(こうこくか) です。


🔹まずはおさらい:専任媒介と一般媒介の違い

項目 専任媒介(専属選任) 一般媒介
依頼できる会社数 1社のみ 複数可
レインズ登録義務 あり 任意
販売報告義務 あり(1〜2週間ごと) なし
売主自身の取引 OK(専属専任はNG) OK

「専任媒介」は一社に絞る分、責任を持って販売してくれるのがメリット。
一方「一般媒介」は複数に頼めるため、広く宣伝できるのが魅力です。

どちらにも一長一短があるため、
「迷ったままなんとなく決めてしまう」という方が実は多いのです。


🔸損をしないコツは“広告可”のひとこと

専任媒介のデメリットは、
他社が売却活動に関われないこと。

でも、ここで

「レインズに掲載する際は“広告可”でお願いします」

と一言伝えるだけで、状況が大きく変わります。


🔹“広告可”とは?

「広告可」とは、
他の不動産会社もあなたの物件を紹介・広告できる状態にすること。

つまり、販売を担当する不動産会社は1社だけ(専任)なのに、
買主を探す力は複数社に広げられるんです。

これにより――

  • 専任媒介の「責任ある管理体制」

  • 一般媒介の「広い販路」

この両方のメリットを手に入れられます。


💡実際のメリットをまとめると…

販売力と管理力の両立
→ 一社が責任を持ちながら、他社も買主を紹介できる。

価格の一元管理で混乱なし
→ 情報がレインズで統一され、価格のバラつきや二重掲載を防げる。

売却報告で安心
→ 「今どんな状況か」が定期的にわかる。

スピーディーな売却につながりやすい
→ 他社のネットワークも活かせるため、早期成約の可能性が高まる。


⚠️注意点もあります

「広告可」と伝えても、
担当業者がレインズに掲載の際に広告可にしなければ意味がありません。

契約の際は必ず、

「レインズには必ず広告可で掲載してください」

と、はっきり書面で伝えることをおすすめします。

レインズを見ていると、広告可の物件は非常に少ないのが現実なのです。

不動産会社は仲介手数料を売り側と買い側の両方からもらういわゆる「両手取引」を狙います。

ですから、他の会社から紹介された買い側のお客様には物件を紹介したくないのです。

このような状況は物件を売りたいお客様にとっても、買いたいお客様にとっても不利益でしかありません。


🔸まとめ:一番損をしない売却方法とは?

専任媒介で担当者の責任を明確にする
レインズに登録して市場にしっかり公開する
広告可にして販路を広げる

この3つをセットで実行すれば、
「売れない」「情報がバラバラ」「安く買い叩かれた」
といったトラブルを防げます。


✳️最後にひとこと

不動産の売却は、「どの会社に頼むか」よりも
「どんな条件で契約するか」で結果が変わります。

もし今、複数の不動産会社から提案を受けているなら、
その中で一番信頼できる営業担当に専任でお願いし、
“広告可でレインズ掲載” を忘れずに伝えてください。

それだけで、売却のスピードも価格も大きく変わります。

不動産を売りたい、買いたいという相談がありましたら、いつでもご連絡お待ちしております。

不動産エージェント小川守浩

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